CGコーナー 続・孕み草紙 SCENE0(プロローグ)
通称”クイーンズブレイド同人二期”こと
続・孕み草紙を連載するコーナーです。

ページごとに書式が統一できていなくて申し訳ないのですが
このコーナーは上から下へと順に読む形にしていきます。

基本的に全話、全CGをサイトにて公開します。
製品として登録する少し前にはこのコーナーごと削除します。
製品版に大幅な加筆をすることは今のところ考えていませんが
モノクロCGに色を乗せたり、
文章のおかしな所を手直ししたりはする予定です。
ちなみに製品版は、モザイクがキツくなったりもします。


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プロローグ

まだ昼なのに、やたらと暗い森の底。
群がる獣と、苦しげな女の気配があった。
木々に侵蝕されてヒビの入った廃墟の中からだ。
古い――とても古い礼拝堂の跡らしい。

かつては神を讃えた聖なる堂に、今は生々しい肉の宴が蠢いている。
汗と淫液で澱んだ空気を吸いながら、
暗がりの中で、雄たちは一心不乱に雌を陵辱していた。

「はうっ……あ! あうっ!」「グヒィ……ブヒッ」
ぱんぱんぱんぱんっ、ずっちゅ、ずぷ、ずっぷ

豚のような面をした大勢の男たちが、
豚のように腹を孕ませられた三人の女たちを一方的に犯している。
男は全員すっ裸、女たちはボロボロの服を着ていた。

男、男と呼びつつも、彼らはどうも人間種では無さそうだ。
筋肉と脂肪で太く盛られた長身は人間によく似ているが、
顔の中央には豚の大鼻が、耳は上半分が尖って、頭に二本の鬼の角。
「オーク」とか「豚鬼」とかの名で呼ばれている亜人である。
性質としては、やや邪悪。太陽を嫌い、山林や地下洞窟に住み着いて、
黒い神々を信仰する狩猟民族だ。

対して三人の女たちは、間違いなく人間だった。
しかし大きく膨らんでしまったお腹の中には、オークの仔が宿っていると思われる。
オークに犯された女は、ハーフではなく純粋なオークを孕んでしまう。
三人ともまだ若いのに、その表情はあまりに悲しく、疲れ切っていた。


[2012/4/1]





いつ、どこから現れたのか、一人の男が廃墟の中を歩いていた。
これは完全に人間種族の男性だった。豚鬼たちと違い、服も着ている。
年の頃は三十前か。均整の取れた身体に筋骨を良く鍛え上げ、
腰には二振りの長剣を差していた。男は戦士であるようだった。

「今日は祭りを楽しんでくれ!
 俺が一頭豚を潰して、ご馳走させて頂こう」

暗くてうろんな礼拝堂で、彼一人が不自然に快活だった。
ただし、台詞を誰に向かって言っているのかは分からない。
オークたちは全く聞いていない。聞こえていない?
娘たちは楽しむどころか、怯えて俯いてしまった。

「よしよし、お前が良いだろう。
 よくこれだけ太ってくれたなァ、偉いぞ……」

娘の一人と交尾していた若いオークの肩を、戦士の分厚い手が叩いた。
台詞からして、喰う気満々である。 豚とは豚鬼の事だったらしいが、誰に食わせるつもりなのだろう。

若いオークは、さっさと射精を済ませて太いペニスを引き抜いた。
女陰からつうっと白糸が引いて、犯されていた娘が唇を噛む。
オークはそのまま戦士に引っ張られるように、
礼拝堂の奥に何の抵抗もせず連れて行かれた。

「オレはモウ寝る……」

こちらも誰に言っているのか、オークは怠そうに就寝を宣言すると、
畏れ多くも説法の壇によじ登る。
うつ伏せになって力を抜くと、あっという間にいびきが聞こえた。
確かに丁度、寝台ほどの壇上だったが、本当に寝てしまうのはどうなのか。

戦士は何も咎めなかった。
彼は彼で、先の自分の言葉通りに――
腰からすらりと白刃を抜くと、目の前で寝ているオークを本当に潰してしまった。
「潰した」というより、オークを剣で刺した訳で、
神父司祭さまの有り難い説法壇が、いきなり未開部族の生け贄壇に早変わりだ。

不思議なことに、深々と右胸を背から貫いている傷口に、
一滴の出血も認められない。
オークは凶器に気づきもせずにグウグウ寝ている。
団子の串のようにオークを剣で刺しただけで、
珍奇きわまる豚料理は完成したようだった。

「さぁこれでいい、俺も踊りに混ぜとくれ!」

戦士が見ているのは霊か幻か。
実に楽しそうに男はステップを踏み出した。
一人ダンスという振り付けでもない。
誰ぞ可愛い空気の嫁を、腕に抱いているかのような雰囲気だった。

「しかし……これでは次の祭りに、少し豚が足りないなァ」

せっかく作った豚料理に箸を付ける事もなく、
男は闇に紛れながら、今度こそソロで踊っているようだ。
もっと産ませて、もっと育てて、豚の数を増やしたい。
お堂の中にブツブツ響く男の独白は、
戦士というより、畜産農家のつぶやきだった。


--


元から暗いので分かり辛いが、半日が過ぎて夜になっていた。

「ぶひ……ぶふっ……」「あっ……うぁ……」
ぬっちゅ、ぬっち……どびゅっ、どぷっ

狂人じみた戦士の声もどこかに消えて、
廃墟は孕ませの音しか聞こえない空間に戻った。

壇で刺されたオークは全く放ったらかしだ。
静かに夢を見ているようだが、顔色はずい分悪くなっていた。
傷口からは少しずつ出血しているようだ。
剣が時々ぴくりと極わずかに動いて、オークから血を吸っているらしい。

どこの魔剣だろうと良く見ても、ありきたりな鉄の直剣だ。
戦士が、騎士がと来歴を問うのも図々しい、野盗や雑兵が使うような安物の剣。
むしろ豚を屠るにはぴったりと言えそうだった。

さらに見る人が見れば、不自然な点もいくつかあった。
無骨に過ぎ、装飾がほとんど無くて分かり辛いが、機能的なデザインは相当古い。
数世紀も前に流行った型の、あくまで当時でも安物の直剣だ。



以上が礼拝堂跡にある全てだった。
この静かな魔窟が、森を抜けた先にある農村を大層困らせていた。


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[プロローグ:2011/11/13]







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