vsホイミスライム 1/14
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名にしおう、賢者の石を夢に見て


志をいだきながら勇者様の足跡を辿る者は、
当然、私一人だけではない。

その女魔法使いの少女とは、時に力をあわせ、時には競い合いながら、
世界のあちこちで何回か顔を合わせていた。

私たちは妙に呼吸が合った。

やがてどちらから誘うとでもなく落ち合って、
互いに背中を合わせて様々な試練に挑んでいた。

正式にパーティーを組もう、という話が持ち上がったのは、
魔法使いからの提案だった。

私たち二人に共通した冒険中の問題点を
打開できる妙案があるのだという。

その妙案とやらを抜きにしても
彼女からの提案が無ければ、私の方から仲間に誘っていただろう。

彼女の申し出に、私は一も二もなく頷いていた。


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